騙されてはいけない１.４秒差

暮れのチャンピオンズカップでは、断然人気クリソベリルに先着しての３着と復活をアピールしたインティ。それも含めて４戦２勝、３着２回という得意の中京１８００ダートで、チャンピオンズＣ出走組が自身の他には１３着のアナザートゥルースだけというメンバー構成なら、負けるわけにはいかないだろう。レースプランも気になるとことだが、控える競馬で３着止まりだった昨年の反省をふまえるなら、おそらく逃げの手。今年は格の違いを見せる可能性が高い。

しかし、◎は敢えてチャンピオンズカップでインティに１秒４遅れてゴールしたアナザートゥルースとした。５歳を迎えて本格化してからは常に手堅い走りをしていた馬で、ＧI級の馬たちと再三接戦を演じてきた馬である。２走前の日テレ盃は短距離戦並みの超ハイペースに巻き込まれたのでは仕方がなかったが、前走はＧIであってもあそこまで負ける馬ではないのだ。明確な敗因はわからないが、何らかの原因で力を全く発揮できなったと見るべきだろう。序盤はインティを前に見て運びながら、徐々に差を広げられての１秒４差という結果は、力を出し切ってのものなら逆転不可能だが、そうでなければ話は別。１秒４という数字に騙されてはいけない。