初重賞へ視界よし！

京都大賞典は1994年以来の阪神開催となります。京都コースのデータは参考にならないので、まずは過去２年の阪神2400メートルの種牡馬別の成績を確認しておきます。トップはオルフェーヴルの【4.4.3.16】で２位はディープ【3.5.2.28】3位がハーツクライの【3.3.2.14】になっています。出走数は少ないですが、他に３勝以上はエピファネイアとノヴェリスト。２勝以上はキングカメハメハ、ルーラーシップ、オーシャンブルー、スクリーンヒーローです。ディープインパクトが首位となっていない条件は短距離やダートを除けばレアケースですが、これは急坂のある阪神では切れ味に加えてパワーや持続力も必要だからでしょう。

JRAホームページの「京都大賞典　データ分析」によると枠順では勝率、連対率、３着以内率の成績がいいのは１から４の内枠になっています。一方、コースロスの生じやすい7枠と８枠は好走率が低くなっています。予想に際しては同じ舞台の神戸新聞杯の過去の傾向も参考にしました。

◎アイアンバローズの前走はメンバーレベルこそ高くないですが、ラスト６ハロンがすべて11秒台のラップで非常に中身が濃く、本格化ムードを感じます。翌週のオークスより走破時計が0.3秒速いだけでなく、レースの上がりも0.6秒上回っているのだから重賞レベルと考えて差し支えないでしょう。阪神コース【1.2.1.0】と近５走で上がり最速が４回ですが、神戸新聞杯は上がり最速馬が【3.5.3.0】と馬券圏内100％。枠を味方につけたので軸馬にふさわしいと判断しました。

○ヒートオンビートは【1.5.0.1】と阪神では勝ち切れていませんが、当該舞台に限れば【1.2.0.1】で4着だった西宮Sは直線で進路がなく、完全に脚を余していました。目黒記念は1000メートル
通過が63秒9の超スローペースで勝ち馬ウインキートスにうまく乗られただけで上がり最速で地力強化を印象づけました。大外枠は割引ですが、2番手以下は考えられません。

▲アリストテレスはAJC杯を勝った段階で“春の天皇賞は決まり”と思ったくらいでしたが、その後の３戦が期待外れでした。菊花賞でコントレイルと大接戦を演じたことから、G１級の素質は秘めていそうですが、近走が負けすぎなのは確かです。夏にじっくりと充電した効果と良馬場、２戦２勝のミルコ騎乗でガラリ一変があっても驚けませんが、もう一度どんな走りをするかで今後を占いたいと思います

勝つのは３頭のどれかだと見ていますが、３連系で一角崩しとなると手広くいく必要がありそうです。初コースがプラスに出そうなヒュミドール、3勝クラスVと同じ舞台のディアマンミノルはともにオルフェ産駒で穴候補です。先行できれば渋太いステイフーリッシュ、ダンビュライト、キセキまでを押えとします。モズベッロは叩き良化タイプで開幕馬場は不向きなので消しとします。