大どんでん返し

移ろいやすい女心と秋の空。４０を過ぎても全く掴めず、これがお馬さんともなれば、更にその心情を読むのは難解だ…((+_+))

一番強い馬はソダシ。札幌記念で古馬を撃破、ライバル関係にあったサトノレイナスがおらず、樫の女王もブッツケ本番で万全とは言い難い状況ならば主役は譲れないところかもしれない。ただ、そう簡単に決まらないのが競馬。今年は阪神開催で雨も貰った馬場、直前の坂は例年の京都よりタフになるのは言うまでもないし、自ら強い競馬をするタイプであるソダシにとって、そのストレスは大きい。ましてや今回はオークス当時をも上回るほど１本被りの状況だ。全馬の意識を集める状況は古馬を撃破した札幌記念でも経験できなかった要素であり、今回超えるべき壁と言えるだろう。

レースの頃には雨は上がっている予報だが、秋華賞は内回りでフルゲートという性質上、例年スローペースがほぼ無いレース。パンパンに乾くところまでいくとは思えず、先述の通り、最後に坂が加わる今年の場合は大どんでん返しのゴールも十分考えられる。

期待は腹を括った追い込みに期待して◎スルーセブンシーズにしてみた。これまでで唯一崩れたオークスとて０７秒差と決定的な差には思えないし、中山でしか競馬をしたことがない状況下を思えば、十分に可能性を感じさせた。走り慣れた中山に戻った紫苑Sでは脚を余しながらも速い時計に対応して２着を確保、これは春に感じた可能性を膨らませる好走だし、気分良く弾けたファインルージュが主力レべルの馬であることを踏まえれば、脚を余した２着には更なる可能性も見出せるだろう。

追い込みに特化した脚質は今年想定されるタフな直線の攻防で最後の一押しが期待できる部分。割とロケーションの似た中山内回りでの崩れのない戦歴はこの馬のキャラをよく示しているし、今回の舞台での好走を想像させるには十分な要素だろう。懸念されるのは長距離輸送。この辺は当日の気配も踏まえて判断してほしいが、戦前の段階ではこなせると信じて穴狙いに興じてみたい。