タラとレバ

もしも昨年のコントレイルが皐月賞かダービーのどちらかで敗れていたとしたら、今年のエフフォーリアのように菊花賞ではなくここを目標とする選択肢もあったのではないだろうか。そして、アーモンドアイの連覇もなかったのではないかと思う。そう考える根拠は、最初で最後の対決となったジャパンＣが、自身には３０００ｍの菊花賞で激闘を演じた反動が少なからずあっての敗戦だったからだ。

今年のエフフォーリアも、もしもダービーを勝っていたら、ここにその名があるはずがない。そして、菊花賞に駒を進めていたら、と考えると、あの絶妙なタイトルホルダーの逃げも、鞍上が違っていたらどうなっていたかわからないだけに、全く違った結果となった可能性が高い。

タラとレバの話はこれくらいにして、エフフォーリアの春の戦いは、昨年のコントレイルと全く遜色がないどころか、それを上回るレベルではないかとすら思う。実際に、三冠戦でコントレイルを苦しめたサリオスとアリストテレスのその後を考えると、世代レベルがそこまで高くはなかったとも言えるだけに、真っ向勝負で打ち負かして不思議はない。

グランアレグリアは、大阪杯の敗因を特殊な馬場とペースだったと考えるなら、距離は大丈夫だろう。１２００、１６００、そして２０００と３階級でのＧI制覇という偉業も、けっして夢ではない。エフフォーリアの相手としては、コントレイルと同格のポジションに置くべきだろう。

あとは、競馬だから何か起きるかわからないケースを考えて、ポタジェ、カレンブーケドール、ヒシイグアスまで押さえておく。