突き詰めて考えると

人気を分けるグランアレグリアとシュネルマイスター。色々と突き詰めて考えてみると、やはりこの２頭が馬体を接して真っ先にゴール板を通過するのではないか、と思ってしまう。何が起こるかわからないのが競馬ではあるが、何が起こるかわからないことを想定して馬券を買うのは、当たったとしてもマグレだろう。起こり得ることを考えて馬券を買うなら、通常なら手広く流す馬連も１点しかない。

では、どちらが勝つのか。

２頭の唯一の戦いとなった安田記念は、タイム差にしてコンマ１秒だけグランが先着したが、何度もリプレイを見返してみたが、タイム差以上に力の違いがあったように思える。しかも、当時は相手より２キロ重かった斤量が、今度は逆にシュネルが１キロ上回り、実に３キロ分の差が生じることになる。今回と同じ斤量で２頭が安田記念を走っていたら、もっと決定的な差が付く計算だ。

ただ、ゆえにグランが上、という結論ではもちろんない。前述した比較はあくまで安田記念の時点でのものであり、そこから５ヶ月半の時を経てのシュネルマイスターには、その差を埋めて余りあるほどの成長があると見る。これがラストランになる可能性が高いグランアレグリアも、おそらくお釣りのない仕上げで臨むはずだが、安田記念当時と比べての能力的な上積みを求めるのは酷だろう。

馬連はあくまでも保険で、勝負は馬単と１・２着固定の３連単とした次第だ。