好きだった祖母

本命は外国馬ブルーム。BCターフは早目に捲って２着に好走。世界一硬いと評す識者もいるデルマー競馬場は直線距離が函館よりも短い小回りのロケーション。そこであれだけの機動力が発揮できるなら日本の馬場への適性は十分に感じられる内容だろう。世界を股にかけ今年１１戦目の競馬になるが、凱旋門賞大敗後にアメリカへ遠征して速攻で巻き返したように非常にタフな馬。入国後の追い切りは連日時計を出す意欲的な調整で、金曜日には何と併せ馬を２本も消化。何なら日本馬よりもタフな調教を課しているレベルで、この辺りがAオブライエン流といった所か。疲れの心配は全く必要ない。

ちなみに父オーストラリアはガリレオ産駒だが、その母は日本でも馴染みのあるウィジャボード。そう、ジャパンカップで２度来日して５、３着と好走したウィジャボードだ。２００５年５着はアルカセットの２分２２秒１(当時世界レコード)という超抜時計に０３秒差、翌年の３着はディープインパクトに食らいついて０４秒差。血統面からも日本の馬場への適性が感じられる字面だし、２００６年当時、ディープインパクトに逆らってウィジャボードに本命を打った自分の記憶も蘇る。個人的にも悲願に感じてしまうのは行き過ぎた感情移入だが(笑)、そんな血統構成もロマンがあって悪くないだろう。

状態の良さ、機動力、そして馬場適性も高いと思われるだけに必要なのは運かもしれないが、２枠３番の絶好枠を引き当て、どうやら風も追い風の様子。日本馬はコントレイル、シャフリヤール辺りを除けば超A級とは言えない面子でもあり、これならば食い込む余地は十分にあるはずだ。

買い目は悩むが、基本的には◎〇▲３頭の覇権争いとみて組み立てたい。個人的に穴の期待は６枠２頭だが、この辺りは３連系で絡めればOKかと思う。