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守屋貴光TM

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禁止薬物の検出…

50 P

11日の水曜日、午後の厩舎回りをしていると一報が。何でも、自分の担当している大竹厩舎の勝ち馬から禁止薬物が検出されたと…。耳を疑う話だったが、JRAからの説明が17時からあるというので、事態を把握した。翌日の木曜日、いつものように大竹師を囲み今週のコメント含め話を聞くと…(長文です)。

本文

11月7日(日)の東京4Rを、ダントツの単勝1番人気で勝ったのが大竹厩舎所属のソーヴァリアント号。次走は早くも重賞に挑戦で、年明けの京成杯か?などと11日の水曜朝に周りのトラックマン達と話していたが、その午後に事態は急転直下。何と、同馬から禁止薬物が検出されたというのだ。
そのときのJRAからの話をまとめると(1.レース後の検査の結果、禁止薬物の「カフェイン」が検出された(2.同馬は失格となり、以降の着順を繰り上げて確定、その際の払い戻しは当日の確定着順のまま(3.警察に届出をし、発生原因の調査を依頼とのこと。なお、カフェインの量についてはまだJRAも把握していないと説明があった。
そのあと、周辺を取材すると、まず調教師と馬主サイドに連絡が入ったのが水曜日の15時くらいで、大竹師はすぐさま入厩馬全頭の薬物検査をしたとのこと。翌日の木曜日の出馬投票(14時)までに陰性が確認されれば、今週使う予定の馬は何事もなく投票して出馬できるから動きは迅速だったそうだ。結果を言うと「シロ」だったので、7頭の出馬投票を行うことができた(5頭が出走予定で2頭は除外)。

大竹師にいつものようにコメント取材を行う前に、薬物検査の件に少し触れると「何でこんなことになったのか…こっちがわかりません」と困惑した表情だった。「8日(日)に新馬勝ちをしたスノークォーツからは何も出ませんでしたし、原因が特定できないんです。しかも、ソーヴァリアントはオルフェーヴル産駒でしょう。よりによって(興奮作用のある)カフェインだなんて、故意に入れるわけないですし…」と師は続け、その後はいつも通り今週の出走予定馬についてのコメントをして厩舎に戻っていった。
厩舎サイドとしても、取材側からしても寝耳に水の話だったが、それは禁止薬物を馬に与えても意味がないことがわかっているから。というのも、いくらこっそり禁止薬物を与えてもレース後にすぐわかってしまうし、賞金も全て没収されるばかりか厩舎の信頼も失ってしまう。故意に入れるメリットなどひとつもないし、まず有り得ないということをわかって欲しい。
どの厩舎でもそうだが、禁止薬物の成分が含まれる缶コーヒーやタバコの始末には、普段から一番気をつけているといっていい。同馬の担当者はルージュバックも手掛けていたスタッフで、この道10年以上の腕利きで知られる。その彼の担当馬からまさか…というのが大竹師も含めほかスタッフの反応だったそうだ。一番落胆しているのは、もしかしたら彼なのかもしれない。何らかの偶然でカフェインが混入してしまった、というのがおそらく事実だと思う。競走馬理化学研究所の検査は、カイバ桶にほんの一滴でも成分が含まれると反応が出るという非常に精緻なものだという。何かに付着したカフェインが、何らかの経路で混入してしまったと考えるのが腑に落ちる。
ほかの調教師からは「禁止薬物が頻繁に検出された岩手競馬のようなことにならなければいいけど…」という声も聞かれたが、管理や警備がしっかりしているJRAだけに、先に書いたがこの事態はたまたまだと個人的には思っている。ファンの皆さんの中には、これでは公正競馬が保たれないのでは?と疑念を持つ人もいるかもしれないが、今回の件は本当に偶然が重なったものと捉えて、安心して馬券を買って欲しいと思う。