中山２５００でも全く問題ない！

◎エフフォーリアは、例えばダービーの時はスタートから出していって好位につけたが、前半ハミを噛む場面が見られた。それが前走の天皇賞では違った。前半1000メートル60秒5というスローペースでもピタリを折り合いが付いていた。後にＧ１を制するコントレイルとグランアレグリアを負かしたという実績だけではなく、夏を越しての気性面の成長も見逃してはいけない。大トビの馬だが、好位から一気にトップスピードに入れられる操縦性の高さがセールスポイント。トリッキーの中山2500メートルでも問題ないと見て本命にする。

〇クロノジェネシスは、昨年の有馬記念、２連覇となった宝塚記念など実績・経験値ともに１枚上。昨年の秋の天皇賞３着時のように、速い上がりが要求される競馬場では信頼度は若干落ちるが、急坂の中山は最も合っているコース。ただ、今年の宝塚記念時と同じ追い切り本数だが、最終追い切りに若干物足りなさを感じた。その分２番手の評価。それでも地力は上の存在で、引退の花道を飾る可能性ももちろん大きい。

▲タイトルホルダーはセントライト記念では直線で囲まれて進路がなく、最後は無理をせず13着に終わったが、菊花賞が強かった。ハナを切ることで折り合いが付き、最後まで大きくバテずに終わってみれば５馬身差の圧勝。この枠ならパンサラッサを行かせて２番手か。とにかくリズムよく自分のリズムで走れれば簡単には止まらない。ペースアップする２周目の３角手前～４角をどう乗り切るのか。鞍上の手腕が試されるが、今年絶好調の横山和騎手なら不安より期待の方が大きい。

注アサマノイタズラが穴候補と見る。今週の最終追い切りで６ハロン自己ベスト。とにかく調教の動き目立つ。前走の菊花賞ではメンバー最速タイの上がり。折り合いがカギになるだけに、早めの流れはむしろ歓迎。道中我慢させ、終いを生かす競馬なら一発ないか。人気薄、田辺騎手なら何かやりそうな気がする。