昨日の敵は明日の友

３戦１勝では単純なインパクトには欠けるかもしれないが、その１勝がとにかく衝撃的だったのが◎キラーアビリティ。１分５９秒５のレコード時計は勿論だが、最後の決め手がとにかく素晴らしかった。

５F通過６０秒０の淀みない流れで２着と７馬身の着差に地力の違いが窺い知れるが、そんな展開を、終い３F１２秒２ー１１秒８ー１０秒８の加速ラップを計時されては、そりゃ他馬に為す術はないというものだ。

初戦は中身が伴っておらずモタれ気味、前走に関しては次走の朝日杯FSで３着に好走したダノンスコーピオン相手にクビ差の惜敗。３着以下に５馬身の差ならば悲観する必要は全くなく、むしろダノンとの比較から評価を上げても良いくらいだ。

同厩の大先輩クロノジェネシスの花道を阻んだ横山武騎手を背に迎えるのは因果なものだが、昨日の敵は明日の友、何より今後のJRAを背負っていく若武者ならばテン乗りだろうが期待しかない。強かった周回コースに戻り２走前の衝撃を見直すべきタイミング。再びディープな衝撃を味わおうではないか。