ＧＩを勝てる大器！！！

◎ナミュール

新馬戦は、前半が稀にみる緩いペースだったため走破時計こそ遅いが、ゴール前は流す余裕もあった中で、ラスト２Ｆ（10.8-10.7）とレースラップはとんでもない数字を叩きだした。

どれだけこのラップが破格の数字かというと、中京で行われた芝の新馬戦でラスト２Ｆ～１Ｆを共に10秒台のラップでまとめたのは、このレースの他には存在しない。そのくらい衝撃の数字なのだ。

過去に同舞台で新馬戦を勝ったアドマイヤマーズのラスト２Ｆが（10.7-11.0）、距離は異なるがワグネリアンの新馬戦が（10.9-11.0）。前記２頭が共にＧＩ馬となっていることから、本馬もＧＩ級の素質があるとみていいだろう。

２戦目の赤松賞はアルテミスＳを上回る勝ち時計で、勝ち時計・上がり３Ｆは共に、一昨年のアカイトリノムスメを凌ぐレース史上歴代最速の好タイム。

そして、無傷の２連勝で臨んだ阪神ＪＦだったが、外枠から痛恨の出遅れ。
さらに道中は他馬にぶつけられて、前半は全く流れに乗れず４コーナーでは最後方の位置取り。

それでも直線は荒れた内から上がり最速の脚を繰り出し、４着まで追い上げる凄まじいキレ味を披露した。

スピード、瞬発力、パワーを兼備しマイラーとしての資質はこの世代の牝馬でトップといっていい素質馬。

ゲート練習も重ねて、スムーズにさえ運べれば２歳女王はもはや敵ではない。