前走の敗因を糧に！

◎モカフラワーの前走は、スタートを決めて前々で折り合いが付いていたが、「普通の競馬をして普通に負けた」と石川騎手が振り返るように、直線では伸びず８着。「いくつか敗因を考えました。まず、調教がソフトだったこと。あとは、テンションが上がらないようにメンコを着けたことで、気持ちも前向きではなかったかもしれません。それに、マイルという距離も敗因のひとつかもしれません」と敗因を分析。

それを踏まえての今回挑戦になるが、まず状態面。帰厩してから順調に追い切りメニューを消化し、１週前にビッシリと追われ抜群の動き。今週もゴール前で仕掛けられると、ラスト１Ｆ11秒2の好時計をマークした。「そこまで時計が出ている感じはありませんでしたが、それだけ具合のいい証拠でしょうね」と最終追い切り後に聞くと感触は良かった様子。

「今回はしっかり調教をやっていますし、メンコを外して気持ちが戻っていれば。器用な競馬ができるので、中山でも心配していません。新馬戦で勝った1800メートルに戻して、変わってほしいですね」と意気込みを語ってくれた。

昨年セントライト記念を制したアサマノイタズラの半妹で、デビュー前から厩舎の評価が高かった馬の１頭。デビュー戦では、好位から抜け出すセンスの良さを見せ快勝。その時の２着馬インダストリアは、その後未勝利、ジュニアＣと連勝し、弥生賞ディープインパクト記念でも少差５着。その馬を負かしているのだから、潜在能力は確かなはず。

相手は赤松賞で◎モカフラワーに先着している○パーソナルハイ。自分のリズムで運べれば渋太く、雨上がりで内から乾いてきているであろう馬場も好材料。▲シンティレーションは、２走前の東京では切れ負けしたが、適度の上がりのかかる馬場合っている。強い相手と戦ってきて、ほぼ１勝クラスの今回のメンバーなら実績上位の注スタニングローズの３頭を相手に。