主役の座を射止める

安田記念・スプリンターズSを制覇したグランアレグリア、昨年の覇者インディチャンプなどの強敵が相手だが、今後の期待を込めて３歳馬のサリオスを狙う。

無敗の３冠馬コントレイルを相手に肉薄した皐月賞もさることながら、適性距離とは言い難い日本ダービーでも２着を確保と能力の高さは言うまでもない。マイルへの路線変更を表明しての前哨戦となった毎日王冠では好位から盤石のレース運びで３馬身差の快勝と好発進を決めた。香港遠征の予定も加味されていたが、中間は体質の弱さや疝痛など、調整で難しい部分があったことは陣営からも発表されているが、国内一本に絞ったことでより目標が明確になったはず。今週の最終追いでは迫力十分のフットワークで併せた相手を置き去りにして悠々と先着を果たし、好調をアピール。２歳時に朝日杯フューチュリティステークスを制覇した実績からも、関西への長距離輸送は不問。

個人的には、今後のマイル路線の主役になれるだけのスケールを持つ馬と見ており、この相手でも突破してほしいという思いが強い。人気的にはグランアレグリアに劣るだろうが（前哨戦で戦った相手関係なども含めて）、それなら配当的な妙味も生まれてくる。