新王者誕生

ダノンスマッシュ、ピクシーナイトという昨年の国内スプリントＧ１の勝ち馬がおらず、さしずめ王者決定戦の様相とも言える組み合わせ。ならば昨年の両G１で２着と好走したレシステンシアがフィーチャーされるのは当然と言えば当然だが、海外帰りの休み明けで調教後馬体重が５２８キロという字面を見て多少なり不安を覚えた。新興勢力の台頭も魅力な今年のメンバーだけに、他に目を向けても良い状況と判断した。

◎グレナディアガーズは今回が初めての１２００ｍ。差し脚質だけに不安がないこともないが、一気に突き抜けた阪神Ｃがとにかく強かった。ちなみに阪神Ｃの１２００ｍ通過は１分０８秒１。この速い流れであれだけの脚が溜まるのならば問題なく対応できるはず。この馬自身も常に折り合いに苦労してきたキャラクターだけに、Ｇ１の速い流れが更なるプラスとなる可能性すらあるはずだ。

中京１２００ｍは直線に入って間もなく急坂が入るタフなロケーションで、適性という意味では１４００や１６００でも走れる馬力が必要。単なる快速が簡単に乗り切れるコースではない。昨年同様に雨の影響を受ける馬場状況なら、その傾向も強くなるというもの。外枠ならば馬場の良い所も選べそうで、持ち前の決め手を存分に活かせるとみた。


相手もパワー型を重視。ムラっ気はあるが、前走が一皮むけたレベルの内容だった〇ジャンダルム。展開不問で鬼脚が使える▲ナランフレグは中京が最も切れるコースであり、より堅実味が増した今なら大仕事のやってのける可能性も大いにあるだろう。