人気の盲点になっているのでは？

どの馬にもチャンスがありそうな今年のオークス。どこを切り口にするのか難しいところではあるが、やはりメンバーレベルの高いＧ１をまず中心に考えてみた。昨年の阪神ＪＦと桜花賞。サークルオブライフとスターズオンアースのＧ１馬２頭。これらと能力差がほとんどなく、なおかつ人気の盲点となっていそうな馬を１頭見つけた。ベルクレスタ◎。

前走の桜花賞は７着。直線でサークルオブライフと併せ馬で伸びてきて最後は競り負ける格好だったが、外に持ち出すまで時間がかかり、サークルオブライフと比べてスムーズではなかった。それでいて勝ち馬とは０秒２差。遡れば、４走前のアルテミスＳではサークルオブライフとタイム差なしの２着だった。

２走前のクイーンＣでは、内で包まれ４角で最後方まで下がるロス。それでも直線ではいい脚を使い３着で、２着だったスターズオンアースとは僅か０秒１差。まもとだったら…

内容を吟味すると、Ｇ１馬２頭と能力差がないと言えないか。しかも◎ベルクレスタは左回りの方がパフォーマンスが良い。先に述べた東京の２つのレースだけではなく、出遅れながらもメンバー最速の上がりを使いセリフォス（ＮＨＫマイル４着馬）の２着だった中京の新馬戦。ノーステッキで楽勝した新潟の未勝利戦などからもわかる。

マイルでは後方からの競馬になることが多く若干忙しい印象があり、2400メートルの方が追走も楽なはず。須貝厩舎と吉田隼人騎手のコンビが今週も…ということは十分ありえる。

相手はもちろんＧ１馬２頭が大本線。あとは最内枠を引き当て、前々でセンスの良さを存分に生かせるウォーターナビレラ。正直距離は長いと思うが、Ｇ１で３、２着の実績からも少し押えておきたい。

アートハウスは、確かに忘れな草賞がインパクトのある勝ち方。大トビで大箱の東京も合いそうなイメージ。ただ、その忘れな草賞は２勝馬が１頭だけで、メンバーレベルは高くなかった。一気の相手強化なのに、おそらく上位人気の１頭になるだろう。最後の△をつけたが、馬券的にはあえて軽視したい。