能力に見合わぬ恵まれたハンデ

◎はハンデ５２キロのスルーセブンシーズ。

これまで２度のＧI挑戦は、オークスで９着、秋華賞で11着と結果を出せなかったが、逆に言うと凡走と言えるのはその２戦だけ。自己条件で３着止まりだった前走にしても、序盤の不利や大外を回るロスがありながらメンバー最速の上がりで差を詰めた内容は高く評価できる。しかも、オークス時４２８キロ、秋華賞時４３０キロの馬体が２０キロ以上も増えて、着実にパワーアップした姿を見せたと言える。

ただ、それでいてのハンデ５２キロは美味しすぎる。同じ３勝クラスの４歳馬たちが５１キロなのに対し、１キロ増量はハンデキャッパーも能力を評価したものだろうが、それでも１キロしか増えないあたりが条件馬としての強みだ。実績からも休み明けは苦にしないタイプであり、開幕週のキレイな馬場であれば力を余すことなく発揮できるはずだ。