『夢』を託す人馬は決まった！

◎ディープボンド

パンサラッサが単騎逃げで、２番手にタイトルホルダーという隊列が濃厚。
そうとくれば有馬記念のように、上がりを要すタフな流れとなる事間違いなし。厳しい流れになればなるほど、瞬発力型より重視すべきは先行力がありバテずに長く脚を使える持久力型。距離以上にタフなスタミナ勝負となれば注目すべきは、やはりディープボンドだろう。

距離不安が囁かれているが、この馬自身、元々重賞初制覇を決めたのは2200ｍ。キズナ産駒は根幹距離よりも“非根幹距離”の方が好走率が高い傾向にあり、ディープボンド自身も非根幹距離では１,４,４,１,２,１着と崩れていない点も強調材料。

振り返れば、同じ阪神内回り2200ｍを舞台に行われた昨年のエリザベス女王杯でワンツーフィニッシュを決めたのはキズナ産駒。トータルでみてもキズナ産駒は阪神内回り2200ｍで〔５.３.１.16〕単勝回収率394％・複勝回収率144％と好成績を収めている。

本馬は伸びやかでストライドの大きいタイプのため、前に馬群の壁があってストライドを縮めると気分良く走れないだけに、道中揉まれずに運べる外目の枠も好材料。
前走の天皇賞（春）は途中カラ馬の影響もあり、窮屈な内に入らざるを得なかったが、途中ペースを緩めるタイトルホルダーではなく徹底先行のパンサラッサが引っ張る流れなら馬群が密集しにくく、スムーズに自分の形で運べる可能性は非常に高い。

阪神５戦５連対のコース巧者でもあり、この馬に持ってこいの展開となるならば悲願のＧＩ制覇にも期待は膨らむばかり。

相手筆頭は、現役最強馬〇エフフォーリア。有馬記念でディープボンドの得意なタフな展開で早目先頭に躍り出るも、一瞬のギアチェンジで封じ込められた瞬発力はやはり驚異。大阪杯から輸送プランを変更し、土曜輸送となる今回は前走のような事はない。
そして、データ的に好相性の５歳牝馬▲デアリングタクトの復活劇にも注目。