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ラップで分かる!あのレースの真実。第3回・マイルCS(2020.11.22)

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 何故あの馬は負けたのか、本当に強い競馬をしたのはどの馬か、ラップタイムを紐解くことで見えてくるレースの「真実」をご紹介します!

 第3回はマイルチャンピオンシップ。グランアレグリアの勝利に隠されたレースの「核心」とはなんだったのか。ラップタイムをもとに考えていきましょう。

本文

 絶好枠を引いたレシステンシアが刻んだラップは前半3F34秒9(12.5-11.0-11.4)。2番手のラウダシオンが競りかけなかったこともあり、完全なスローペースと言っていいでしょう。中団~後方待機勢は掲示板が精一杯、という展開で、ウイニングポジションは先行~好位という競馬でした。

 グランアレグリアは直線半ばまでずっと進路が開かずにヒヤッとさせられましたが、ラスト1Fを過ぎたあたりで外に切り替えてアッサリと差し切ってしまいました。ラスト3Fのタップ推移が11.0-10.8-11.7と、ラスト1Fがやや失速傾向でしたから、追い出しを待たされたことが却って良かった、という見方もできます。前半がスローで流れたことにより、見た目以上に各馬がペースアップするタイミングが速く、このような結果をもたらしました。勿論、スムーズならもっと突き抜けていたでしょうけども。

 2着インディチャンプは相手が悪かったとしか言えないですね。上がり3Fのタイム自体はグランアレグリアと同タイム。インディチャンプは一瞬の切れ味で勝負するステイゴールド産駒ですから、今回のような展開はピッタリでした。ギリギリまでグランアレグリアをブロックする鞍上の勝負騎乗でしたが、自身が勝つためには動かざるを得ず、結果的には差し切りを許してしまいました。

 3着アドマイヤマーズは切れ味よりも持続力で勝負するタイプだけに、今回の流れでは仕掛け所と言わざるを得なかったですが、G1級の能力はやはりある馬です。4着スカーレットカラーは岩田康Jらしいインを狙った騎乗。各馬が比較的インを空けたこともありますが、スローな流れで距離ロスなく進めた恩恵が大きかったと言えます。

 2番人気に推されたサリオスは大外から上がり3F最速の33秒1で追い込みましたが、5着まで。展開が向かなかったことに加えて大外枠で距離のロスも大きかった印象です。陣営は元々、短距離向きとジャッジしていましたし、この敗戦でこの路線を見限るのは早計かと思われます。

 本命に挙げたヴァンドギャルドは6着、単穴に推したアウィルアウェイは12着。想定外にペースが落ち着いたことで展開が向きませんでしたが、ヴァンドギャルドは上がり3F33秒3ですから、レース内容も含めて悲観する内容ではなかったと思います。アウィルアウェイに関しては距離というよりも展開に尽きますね。

 レシステンシアは前半34秒9で入って、自身の上がり3Fは34秒3ですから、決してバテてはいないはず。見た目にもやや余裕のある馬体でしたが、やはりプラス24キロは仕上がり途上だった印象です。順調なら次走以降に巻き返してくるはずでしょう。