敵は天気の大勝負

◎テイエムスパーダがこれまで崩れた２戦は、距離が長かったフィリーズレビューと、スタート後に躓いて自分の競馬ができなかった葵Ｓ。ともに重賞で相手が強かったと見ることもできるが、明確な敗因があってのものであり、古馬とは初の手合わせとなった前走の勝ちっぷりを考えても、スプリント能力は相当なレベルと見ていいだろう。まだ条件級の身として恵まれた４８キロのハンデと、絶好とも言える内目の枠を利すことができれば、これが重賞初騎乗となる鞍上が一発でツモっても何ら不思議はない。大外枠を引いた昨年の覇者と８キロもの斤量差があれば、まずそれに負けることはないと思える。

ただ、ひとつだけ懸念材料となるのが天気だ。台風の接近に伴い、金曜から気になって北九州地方の天気を確かめているのだが、その予報サイトによって“、曇り、雨のち曇り、終日の雨、と全く違ってたりする。不良馬場だった昨年夏のフェニックス賞で２着があるのなら、雨は味方に付けるのでは、という見方もあるだろうが、当時は道悪適性ではなく性能の違いで２着だった可能性もあり、まして荒れ馬場では経験豊かな馬たちに利があるものだ。少々の雨ならビクともしない開幕週の馬場ではあるが、雨の降り方によっては直前まで馬場を見極めた上での馬券勝負をオススメしたい。

（日曜朝の追記）
朝の時点で良馬場。天気も何とかもちそうとのこで、大勝負決行です。