折り合える人気

母ディアデラノビアというファンも多い血統。兄姉に活躍馬は多数だが、内包する気性の難しさや体質の弱さもあって、なかなか早い時期から１線級にのし上がる血統ではない。◎グランディアも例に違わずの状況になっているが、キャリア６戦が示す通り体質面は特に問題は無さそう。となると問題は気性面の方にありそうだ。

何かと折り合いに注文を付けられるように気性は非常に勝った馬。実際、５着と健闘した前走のプリンシパルSではパドックで馬っけを出しイレ込み、その影響かスタートでも後手を引いた。前後半の１０００ｍで５９９ー５９１という、やや前に有利な流れを思うと、４角１０番手からの差し込みは見所十分。直線で前が塞がるような状況があったのも加味すれば、５着とはいえ能力の高さは十分に見せたと言って良い。まぁそもそも、遡れば新馬戦でピースオブエイトとヴェローナシチーに割って入った２着などもあり、同世代であれば重賞に手が届くくらいのポテンシャルは示している。要はそのポテンシャルに中身が伴ってくるかどうかが肝だ。

自身の折り合いを考えると小回り福島の１８００はこれまで走ってきた条件で一番折り合いやすい状況に思える。前走のパドックを思うと直前まで油断できない面はあるが、最終追いを坂路にするなど調整に変化も見られるし、叩き２戦目となれば良い意味でのガス抜きもできていそう。ハンデ５４キロも他馬に比べれば気持ち有利にも映るだけに、これだけ美味しい人気ならば狙って良い状況だろう。