超絶爆穴激走案件誕生

３強はそれぞれ懸念材料がある。特に３歳２騎、コントレイル＆デアリングタクトは折り合い面・気性面がやや不安で、出走間隔が詰まる点と長距離輸送をクリアした上で古馬との初対決。一方、アーモンドアイは地の利があってラストランだけに能力を出し切るだろうと考えると、やはり信頼度が一番高いのはコチラだろう。

では、穴と言えば。パッと目に付いたのがアーモンドアイと同厩舎のカレンブーケドール。未だ２勝馬ではあるが、G１で３度の２着のうち、２回は今回と同じ東京芝2400ｍ（オークス・ジャパンＣ）である。半年ぶりの前走を叩いて、状態面は間違いなく今年一番。昨年２着と同じ最内枠をゲットして、アーモンドアイとのワンツーも視野に。

とはいえ、もっと妙味のある馬はいないか、というところで検討に入ってきたのがクレッシェンドラヴだ。一連の成績を見ると、今年更に成長。ステイゴールド産駒らしい晩成型と言える。前走のオールカマーはスローペースで全くの参考外。今回はトーラズジェミニがおそらく逃げるだろうが、キセキが早めに仕掛けて流れは速くなるはず。本馬の真骨頂はハイペースの消耗戦、荒れてきた馬場も、外目の枠もすべてが噛み合いそうでもある。

東京は３戦すべて着外だが、それはデビュー直後の話。３年10か月ぶりの東京戦であることを考えると、実質的には初コースと言ってもいいくらい。距離に関しても問題ないタイプで、父ステイゴールド＆母父サドラーズウェルズという血統構成を考えるとむしろピッタリの感。久々の前走を使って、中間の追い切りもビシビシやって陣営も「最高の状態」と言うならば買うしかないのではないだろうか。

馬券的にはコントレイル、デアリングタクトの２頭も未練がましいが押さえには入れておきたい。その他ではグローリーヴェイズや、ユーキャンスマイルといった外枠の差し馬勢に更なる高配当を託したい。