「一瞬と侮るなかれ」

新馬Vを除くと、この馬の好走は府中の芝1400メートルに集中する。
なぜか？
距離が合うというのは確かにあろう。
ただし、とても府中のコース形態そのものがマッチしているとは考えにくい。
何せ、持ち味は一瞬の切れ。
むしろ、仕掛けどころがシビアとなるだけの直線の長いコースなど乗り難しくなるだけで、そこにメリットがあるとは思えぬ。
だが、それでもここでのみ結果が出せているのは、偏に府中の馬場が基本的に高速状態を保てているからだろう。
一瞬だからこそ、そこを削がれるのは命取りなのである。
故に、必ずしもベストではない条件下でも、この舞台限定で格好をつけられてきたのでは。

そうであれば、今回は買えないか？
先週を見ての通り、馬場は超高速。
距離もベストならコースも内回り。
少なくとも、ここで仕掛けを迷うことはあるまい。
溜めるだけ溜めて弾かせれば良いだけの話。

一瞬と侮るなかれ。
タイミングさえ合えば前走のように展開を無視して差し切るだけの破壊力も有している。
ペイシャフェスタ◎