タクヤどうする？

安田記念では１番人気を裏切る結果となったイルーシヴパンサーだが、ポジション取りを考えても仕方のない８着であり、むしろコンマ２秒差まで差を詰めたのなら、評価を落すべきではない。まぁ、そんなことはどうでも良くて、ここは鞍上の問題。土曜の札幌で負傷した岩田望来に替わって、何と木幡巧也だ。失礼ながら、昨日の早い時期に馬券を購入した人の中には、“キャンセルさせてくれよ”という思いの方もいるだろう。

木幡巧也は、ここまでＪＲＡ重賞を２勝。２０１７年のレパードで１１番人気のローズプリンスダム、２０２０年のダイヤモンドＳでは１６頭立て最低人気のミライヘノツバサを勝利に導いたのだから、それなりの腕はあると見ていい反面、人気薄の気楽さもあっての騎乗だったことも否定はできない。前日の段階で１番人気の馬に急遽任されたプレッシャーに打ち勝つことができるかどうかが、最大の鍵となるだろう。

こんな時の私のスタンスは、これで人気が下がるのなら儲けもの、である。当初の予定だった岩田望来にしても、今回は最終追いで跨いだだけのテン乗りだったわけで、どう御すのかの不安を抱きながらも◎を打った次第。秋には捲土重来を期す馬が、ここでは誰が乗っても勝って不思議はないのだ。それ以前に、外野からの不安視をあざ笑うかのような完璧騎乗に期待しようではないか。頑張れ、タクちゃん！