さっぽろひとり旅

馬場状態なども読みづらい一戦になったが、確定的なのは◎パンサラッサが逃げるということか。有力馬も揃い、白いアイドルを中心に仕掛けにけん制も生じそうな面々だけに、唯一無二の武器を持っているのは何よりの強みと言えるだろう。

パンサラッサがパンサラッサのレースをすれば、ある意味では他馬の云々は関係ない。強かった福島記念が５F通過５７秒３、中山記念も５７秒６、このペースに付いてくるのは死を意味することになり、後続は基本的には打つ手がないのだ。辛勝だった６走前やドバイターフは広い周回の東京とワンターンのメイダン１８００ｍ。他馬の追走が小回りコースに比べて格段に楽な状況であり、詰め寄られたのはこの辺りの影響も少なからずある。小回りのツーターンで要所要所の加速に体力を要す状況ではパンサラッサに付き合う自殺行為と言っても過言ではないのだ。

福島記念や中山記念時と同様に舞台は整った。不良馬場の未勝利戦で後続を２、５秒もブッ千切った過去があり、母父モンジューの馬力からも洋芝と道悪はこの馬の強さをさらに引き出す可能性もあると感じられ、ここは影をも踏ませぬ逃走劇に期待する。


人気故に買い目は少し捻って考える。番手集団は苦しくなる想定で前半の消耗を抑えられそうな差し追い込み各馬に期待をしてみたい。