～進化した姿を見よう！～

◎ラリュエル

逃げ先行脚質の馬は多いが、中京芝2000ｍという舞台は上り坂からのスタートで１コーナーまでの距離も短いため、流れは比較的落ち着きやすい。
今年も長い直線コースを使った決め手勝負が濃厚とみて、ラリュエルに注目する。

元々、新馬戦でも当欄で推奨したほど思い入れのある馬ではあるが、春先はまだパワー不足の印象が強く、レースぶりをみても一瞬でギアを上げることが難しそうに映った。

ところが、チューリップ賞から長い休養期間を経て臨んだ前走では、逃げて緩急の利いたラップを踏んで、勝負所で再加速する芸当で快勝。追ってから一気に反応できたように、瞬発力の部分に磨きがかかったレースぶりで春からの成長の一端をみせてくれた。

好位からも器用に競馬ができるタイプで、コーナー４つも問題なし。まだ線の細さこそ拭え切れないが、崩れていない中距離戦なら重賞でも春以上の結果を期待できそうだ。
そして、勝てば海の向こうで凱旋門賞へ挑戦する兄ステイフーリッシュへ最高のエールとなるはずだ！

以下は補足データ

過去10年のローズＳにおいて、ディープインパクト産駒は、前走距離1600ｍ以上に出走し【前走Ｇ１以外なら１着 or 前走Ｇ１なら５着以内】の条件を満たす馬なら〔６.３.２.6〕と好走率は高いのも注目ポイント。

※ローズＳが中京芝2000ｍに舞台が替わってから、やけに好走が目立つのが過去に東京マイルの重賞で上位争いをしていた馬。
2020年１着リアアメリア（アルテミスＳ１着）
2021年２着エイシンヒテン（クイーンＣ４着）
2021年３着アールドヴィーヴル（クイーンＣ２着）
ラリュエル自身もクイーンＣ４着の実績があり、合わせて注目しておきたい。