今度は勝つ！

◎フーリッシュホビーの前走は1000メートル通過が62秒0で数字的にハイペースではなかったのですが、２番手につけたジャスパーグレイトにぴったりマークされて息の入らない流れになりました。その結果、2頭とも共倒れになり、差し馬同士の決着になりました。久々と２２キロ増も失速した理由でしょう。0.1秒差の4着だったジャスパーグレイトが次走、格上挑戦の２勝クラス（麒麟山特別）で2着以下に0.8秒差をつける圧勝したことを考えると当然、フーリッシュホビーにもチャンスがあることになります。

前走後は北海道シリーズのダート1700メートルを使う予定でしたが、山元トレセンで放牧中に爪を傷めて夏は休養に充て、ここからの始動になったわけです。「しっかりと負荷をかけてきたので馬体は確実に絞れています。トウセツ（現３勝クラス）と比べても素質は上ですし、ここぞというときの藤岡康太騎手で決めたいですね」と杉山佳師です。実際にエミサキホコル、メディシス、コスタボニータ、トウセツと厩舎の近４勝はすべて藤岡康太騎手によるものです。調教やレースに際してお互いに忌憚のない意見交換が信頼関係につながっているようで今回も好結果を期待しています。