ここで白黒付けようではないか

早い時期から今秋の目標をマイルＣＳに定めていたソダシ。２連覇を目論んだ札幌記念の出走はいいとしても、ここを使う意味がよくわからない。ヴィクトリアマイルと同じ東京コースなら１８００ｍでも、ということかもしれないが、東京の１６００ｍと１８００ｍでは競馬の質も違うものであり、まして牝馬同士のＧIIをシャカリキに勝ちに来るとは思えないのだ。札幌記念で控える競馬を試したように、ここでも本番を見据えた競馬をしてくるかもしれない。何よりマイルＣＳを勝つための出走なら、そうなるはずであり、そこに隙はある。

◎はアンドヴァラナウトとした。昨年の秋華賞３着までデビューから全て馬券圏内だった馬が、今年は２度も大敗を喫している。まずは年明けの愛知杯だが、春先から使い詰めで秋華賞へ駒を進めた疲労を癒すには、あまりにも休養期間が短か過ぎたと言えるだろう。牝馬同士のＧIIIならこの仕上げでも勝てるという思惑が外れたのも仕方はない。
もうひとつのヴィクトリアマイルも、外めの枠から全く自分の競馬ができなかったもの。しかも、14着でもコンマ９秒差ならそこまで大きく崩れたわけではない。

この秋の巻き返しに向けて、ここは叩き台でも先を見据えた形でもなく、結果が問われる一戦だ。中距離寄りの東京１８００ｍなら、完調のソダシ相手でも互角に戦えるはずの馬であり、相手を見ながら運べる枠の並びも絶好だ。対戦成績で１勝１敗のソダシと、ここでどちらが強いか白黒付けようではないか。