実は良血！

◎ペースセッティングの未勝利の勝ち時計1分07秒9は同じ日のメインレースだった小倉2歳Sの1分08秒1を上回るものでした。直線で追い出すとあっという間に後続を置き去りにして最後の50メートルは抑えたまま余裕のゴール。0.5秒差と大きく水をあけられた2着のビッグシーザーが次走の中京1200メートルで1分07秒9のレコードで走っているので価値の高さは疑いようがありません。距離延長と長い直線は課題になりますが、前走のラスト２ハロンが11.6-11.8と失速幅が狭いので対応できるはずです。父ショーケーシングはグリーンデザート系オアシスドリーム産駒で現役時にG2を１勝しただけの馬ですが、産駒には何頭かG1馬がいるようです。血統面で強調できるのは、むしろ母のジェットセッティングでアイルランド1000ギニーを勝っています。秋華賞とアルテミスSを勝って勢いに乗る坂井瑠星騎手の3週連続の重賞制覇に期待しています。

相手は発走前に蹄鉄の打ち直しがあり、最内枠で痛恨の出負けながら驚異的な末脚を繰り出した小倉2歳Sの勝ち馬ロンドンプラン。2馬身ほどの出遅れで最後の直線も決してスムーズに捌けたわけではないので時計以上の内容です。あの脚を見ると東京コースの1400メートルも歓迎でしょう。大外枠に入ってしまいましたが、過去10年で8枠の馬は3勝2着1回3着2回。Bコースに替わった東京の芝は上がり最速が【7.3.1.1】と差しが決まる馬場なのでデビュー戦のようにゲート五分でスムーズなら◎逆転も十分に可能だと思います。

ヤクシマは初戦のラスト2ハロンが11.3-11.1という加速ラップだったので注目していたききょうSですが、上位2頭とはポジションやコース取りの差だけだったように映りました。1200メートル通過が1分8秒6で初戦と1秒5も違う流れに難なく対応できたのはセンスと能力の高さで一発の魅力を感じます。

この3頭で堅いとは言い切れないですが、キャリアの浅い馬同士特有の難解さもあります。うまくいけばワイド3点ゲットを狙って買うことにします。