強い３歳勢で本当に強い馬は

今年の３歳牝馬三冠レースにおいて上位３着に入線した馬は５頭だけ。特にオークスと秋華賞は着順こそ入れ替わったが３頭の顔ぶれは同じである。このようなケースは特定の馬とそれ以外の馬とのレベル差があるために起こることもあるが、全体的にレベルが高いと考えた方がいい。ここに三冠全てで３着以内に好走したスターズオンアーズの名前こそないものの、ハイレベル３歳勢を予想の中心に組み立ててみた。

その中から◎に指名したのはピンハイ。新馬戦が７番人気での勝利で、以降のチューリーップ賞、桜花賞、オークスはいずれも１３番人気だったが、その低評価を覆してハイレベルのパフォーマンスを示し続けてきた。特にオークスの内容は立派なもので、馬体やメンタル面はギリギリという状況だったにもかかわらず、ゴール前では上位３頭に迫る脚を見せての４着。内から外へ進路を切り換えるロスがなければ、３頭の一角を崩したのではないかと思えたほどだ。

秋華賞を除外されて自己条件の３勝クラスに出走した前走は、さすがに人気を集めたが、そこでも期待以上の強さでの快勝。春から大きく馬体が成長したわけではないが、芯は太くなったように感じた。当然ながら、すでに秋３戦目となるスタニングローズや、ロスがなければオークスで先着できたかもしれないナミュールとの差は、ゼロかそれ以上。一番強い競馬ができる３歳馬はコレだろう。