手広く！

阪神の2200メートルのG1を的中させる最大のポイントは上がり1位をマークする馬を見つけることです。宝塚記念では2005年にスイープトウショウが勝って以来、【12.7.0.0】と連対率はパーフェクト。エリザベス女王杯でも一昨年はサラキア、昨年はアカイイトがこれに該当します。もうひとつだけ条件を挙げると馬券圏内に入った6頭は同じ非根幹距離の1800メートルで勝利していたことです。

前哨戦のレースレベルに序列をつけるとすれば秋天でパンサラッサとジャックドールが上位入線した札幌記念、2番目は毎日王冠に時計で0.4秒見劣るものの上がりで上回った府中牝馬S、時計の優秀な秋華賞と古馬オープンのカシオペアSを楽に上回る内容でピンハイが勝った西宮S、オールカマーは馬場差を考慮しても一週前のセントライト記念より0.9秒も遅いものでした。

◎イズジョーノキセキの府中牝馬Ｓはソダシを差し切ったことに加えて走破時計は１週前の毎日王冠に0.4秒劣るだけでした。上がりは勝ち馬サリオスを0.5秒上回っていたので本格化しているかも知れません。条件馬の身で臨んだ昨年は落鉄しながら少差の5着だったように元々、阪神コースは得意で【3.4.2.5】、1800メートルでも4勝しています。馬券圏内に入ったサラキア、ラヴズオンリーユー、アカイイトと同じローテというのもいい材料でしょう。ラッキーライラックをテン乗りで勝利に導いたルメール騎手で配当的な妙味もあります。

〇ウインマリリンの札幌記念はタフな馬場と流れで底力を問われる非常にレベルの高いレースでした。阪神コースではこれまで【0.0.0.5】と結果が出ていませんが、「過去2年とは雲泥の差」と手塚師が共同会見で話していたように持病の肘腫は小康状態のようで初めて満足のいく状態で使えそうです。

▲デアリングタクトのオールカマーは内有利のトラックバイアスの馬場で外々を回ったにしても物足りなく映ったのは確かです。とはいえ、宝塚記念だけ走れば牝馬限定なら十分に勝ち負けになる計算です。凡走しても次走で巻き返すのが超一流馬であるので前走には目を瞑って単穴としました。

以下、近5走で上がり最速4回はメンバー最多のジェラルディーナ、阪神で【1.3.1.0】のアンドヴァラナウト、3歳馬は差しタイプでスタニングローズより上積みを見込めるナミュールとピンハイが先着できると見て2頭を押えます。

日曜午前の段階であまり雨は降っていませんが、もし昼から大雨にでもなって重から不良になるようなら、道悪適性がありそうなウインマイティー、マジカルラグーン、アカイイトなども買い目に入れるかも知れません。