一発の可能性に賭ける

人気上位勢の実力が接近し、レベルの高い中での混戦ムードだが、前哨戦の内容を振り返ると◎ピースオブエイトに一発の可能性を感じた。

その前走時はＣＷで馬なりのみの追い切りが３本だけで、最速タイムが１週前の５Ｆ67秒８。久々でも気難しいタイプだけに長距離輸送を考慮してソフトな仕上げを選択したと考えるのが妥当だろう。その状態の中でレースでは大外枠から前半は折り合いにだけ専念。上位３頭より後方のポジションになったが、直線は伸び負けたというよりも、結果的に前半の位置取りの差が詰まらなかった形。むしろ初めて経験するマイル戦の瞬発力勝負に少し戸惑ったのか、エンジンの掛かりが悪い中で、勝ち馬に次ぐ２番目に速い上がり３Ｆをマークした内容はこの距離への適性の高さを感じさせる内容だった。

その前走を叩いた今回は中３週ながら軽目を含めると４本時計を出し、最終追いではＣＷ５Ｆ67秒６の自己ベスト。Ｇ１に向けてシッカリと負荷を上げて状態面での上積みを大きく期待できる調整内容だ。それに加えてマイル２戦目への慣れと、先週Ｇ１勝ちのＣデムーロへの鞍上強化。更に重賞勝ちがあり、２戦２勝の阪神に替わる点も歓迎材料。これだけのプラス材料があれば前走の上位馬を逆転できると判断した。