貴重な経験を糧として

◎フランスゴデイナの前走は、勝ち馬に突かれる形でけっして楽な逃げではなかったものの、勝ちに等しいアタマ差の２着。成長分もあｔっとはいえ、７ヶ月ぶりでプラス１８キロの馬体を考えても、能力は存分に示す走りだった。

３歳の春にはＵＡＥダービーに挑戦し、さらには米国三冠のプリークネスＳとベルモントＳに出走した馬。そこで結果は出せなかったとはいえ、ハイペースの米国三冠レースを好位で運ぶことができただけでも、並みの日本馬にはできない芸当であり、挑戦させるだけの器であったことは確かだ。復帰した今春は体調も伴わず、海外遠征の経験を生かす競馬もできなかったが、その器の大きさは前走で十分に示したと言える。

元々がハナにこだわるタイプではなく、行きたい馬に行かせて好位からという競馬もできる馬だが、一叩きされた今回は米国での経験を糧とした正攻法で後続を完封する可能性も大と見た。