日曜最終の蜘蛛の糸

貴方が新聞を買ってきてまず最初に検討するのはどのレースですか？

今日だったらメインのＧIマイルＣＳでしょうか。新聞の１面に載っていることもあって大多数の人はそうでしょうが、真っ直ぐな性格でまずは１レースから、という人もいるかもしれません。

予想を生業とする私たちが、どのレースから予想するのかと問われれば、おそらく１レースからの人が多いかもしれません。物事には順序があり、予想用材料のセットも１レースから順に並んでいるので、自然とそうなります。

では、予想も検討も済ませたとして、馬券の買い目を決める順番はどうでしょうか？

１レースからこれを買おう、このレースは見送ろう、という具合に最終レースまで辿り着く人。これも多いと思います。そんなめんどくさいことはせずに、馬券なんて直前に財布と相談して決めることだから、朝から最終の馬券なんて考えてないよ。という人もいるでしょう。

しかしながら、最も重要なのは１レースでもメインでもなく最終。ここで勝負できる馬がいるかどうかで、そこまでの買い方も変わってくるのではないでしょうか。負け続けていたとしても、最終レースに自信があるのなら、そこまでお金を残しておく（あるいは先に買っておく）べきですし、メインを終えた時点で勝っていた時は、ここぞの大勝負だってできるはずです。

ゆえに、最もクリアな頭で予想・検討すべきなのが最終レースです。違いますか？

前置きが長くなってしまったが、その最終レースでも特に日曜は土曜のそれよりも重い。ここで勝負ができる馬がいれば、結構気が楽になるものであるが、逆にこの勝負で負けてしまうと取り返す場面は６日後。そこまで悶々とした日々を送らねばならない。それを十分にわきまえた上での結論が、◎フルヴォートだ。

前走は、９ヶ月ぶりの休み明けということもあったが、スタートで躓いてしまったのが全て。人気を裏切る形となったものの、大きなロスを挽回してコンマ４秒まで差を詰めたのなら、むしろクラス上位の力を改めて示したと言えよう。昇級後も全て１番人気の支持を受けていた馬だが、さすがにここは人気も落ちるはずであり、仮にここまでの今週の収支がマイナスだったとしても、蜘蛛の糸になると信じている。