バケモノでも負けるのが２歳戦

○○○○○ってさ新馬を勝った時にこれはクラシックを勝つと思ったね。

そう自慢気に語る御仁に遭遇することは珍しくないだろう。そう感じるのは当然であって、そう思うのは勝手であるが、そんな馬が鳴かず飛ばずだったり、逆に地味な勝ち方をした馬が大成するケースもゴマンとある。そもそも持てる能力をどこまで発揮できるかに個体差のある２歳馬の戦いにおいては、バケモノがただの馬になったりすることも多く、実際にこの秋の２歳重賞戦線もそういう流れではないか。ここでグランヴィノスを妄信する人は、もう一度冷静になって考えてみるべきだ。もちろん勝つ可能性が最も高いかもしれないが、初戦のレースぶりや血統からも隙のない大本命馬がコロンと負けた時の配当の破壊力に賭けてみよう。

○はコスモサガルマータ。出遅れて最後方から直線だけで他馬を撫で切った前走は圧巻の内容。距離が延びて、鞍上にムーアを迎えてさらにパワーアップした走りを期待できるが、たとえ前走だけしか走れなかったとしても勝ち負けになるのではないだろうか。

そういう桁違いの強さを見せる可能性がある馬よりも、実際に演じてきたのに人気が下なのであれば、迷わず買いの一手だろう。