机上の計算なら

数字的な強さでいえばリバティアイランドだろう。同日の準オープンクラスと比較しても遜色ない内容で、それを同馬は直線でスムーズさを欠く不利がありながらの２着。正に負けて強しと言える一戦で、デビュー戦で上がり３１秒台をマークした素質が伊達ではないことを証明して見せた。
ここを目標に他に候補がいないかを探す作業に移って行くわけだが、調べていてちょっと面白いかもと思わせたのがキタウイングだ。新潟２歳ステークスの勝ち馬というと昨年のセリフォスが思い出されるが、基本はあまりパッとしないイメージがある。ただ今年の場合、そこで４着したバグラダスが１４００メートルではあるが１分２０秒台の好タイムで１勝クラスを快勝している。この開催で２０秒台で走った鞍は他に３鞍のみで、京王杯２歳Ｓ、準オープンの奥多摩Ｓ、そして古馬オープンのオーロカップである。リバティアイランドの比較でいえば、十分に可能性は感じられるだろう。加えてマイル戦では２戦続けて上がり最速と、高い適性を示している。
とはいえ記録だけで済むほど甘くないのが２歳戦。謙虚に複勝・ワイドで、馬券は買ってみたいと思う。