ハンデ重賞なら勝機あり！

成長を促しながら着実に成長してきたボッケリーニ。兄のラブリーデイも重賞戦線に名乗りを挙げるまでに時間を要したが、同じような成長曲線を描いているように見える。オープンに上がってからの２戦はエリザベス女王杯２着馬のサラキアを相手に接戦。前走は勝ち馬には及ばなかったものの、外差しが決まる荒れた馬場状態を馬場の中ほどから進出して福島記念で２着好走のヴァンケドミンゴを抑えての好走と能力の高さは示している。

ただ、課題の一つは勝負所の反応の鈍さだ。昇級から続けて好走しているものの、４角から直線入り口では他馬とはワンテンポ遅れてから加速している。エンジンが掛かってからの脚色、使える脚の長さは申し分ないだけに、まともなら更に上のレベルでも戦えるようになるはずだ。

また、今回の距離延長に関しては、その勝負所の反応の鈍さが良い方に出るのではないかという見方もしている。２０００ｍでゆったりと運びスムーズに加速することができれば、ハンデ重賞で５５キロなら十分にチャンスがあるはずだ。

相手にはクラシック戦線でサートゥルナーリアと戦ってきたヴェロックス、前走の福島記念では逃げ馬を目標と定めて早め進出の競馬をしたが、勝ちに行き過ぎた分の３着。先週までの馬場状態であれば前々で息の長い脚を使えるのは大きな魅力となるテリトーリアル、昨年の中日新聞杯では馬群の中で身動きが取れず脚を余し気味、金鯱賞ではしっかりと巻返したサトノソルタスなどを厚めに、手広く押えたい。