赤の青

気性が難しくポカも多い◎トリコロールブルーだが、中京では２戦２勝と相性は抜群。共に２０００ｍでの快勝なのは当該条件に於ける適性面で強調できる部分であり、実際の２走前の勝利は開催一番時計での勝利だった。時期の違いはあるので、そのまま持ってくるのは微妙かもしれないが、実際にこの舞台で昨年の中日新聞杯の勝ち時計を凌ぐ数字を持っている点はポジティブに捉えたい要素と言えよう。

それだけに人気を集めた前走の敗戦が物足りなくも映るが、オクトーバーＳは先頭と２番手の２頭がそれぞれ上がり３Ｆ１位と３位の数字をマークしてワンツーを決めた特殊な競馬。折り合いに注意して、中団から伸びない外を回した進路が結果的には響いた格好だし、そもそものポカが多いキャラクターを思うと、この１戦だけで評価を下げるのは早いと感じる。

左回りの芝で馬券内を外したのは、酷くイレ込みキャリア最低馬体重で臨んだ青葉賞７着と先述のオクトーバーＳのみ。冒頭の通り、中京は東京や新潟以上に結果を残せている場だし、数字の裏付けもあって、重賞と言うよりＯＰ特別に近いメンバー構成で、決して重くは見えない５６、５キロのハンデならば、巻き返しに期待するのがごく自然な思考だろう。前走の敗戦で若干でも人気を落としそうなのも当然良い。兄が一番人気で敗れた中日新聞杯で弟が５年越しのリベンジを果たす。

単複で期待を懸けたいが、大荒れも期待できそうな一戦でもあり、馬券野郎の皆さんには３連複などのスケベ心を捨てずに挑んでほしいと願う。