実はまだこれからの馬

ＧI馬を含む重賞勝ち馬がズラリと揃い、しかもこの中山２２００ｍでの重賞勝ち馬も複数いるというメンバー構成は、一見すると豪華メンバーとも言えるのだが、何か頼りない面々でもあり、けっしてＧIIとしてはハイレベルと言い難い印象も受ける。まだ底を見せておらず、これからの飛躍に期待できる明け４歳勢に食指が動くものの、４歳ではないが、まだまだこれから強くなると思える馬に期待してみた。

大勝負のターゲットは◎ノースブリッジ。

昨年６月のエプソムＣで待望の重賞初制覇を成し遂げ、秋は中距離の王道路線へ。毎日王冠５着、秋天は11着と、結果こそ出せなかったが、ともに着順以上に見せ場を作って爪痕は残したレースであり、まだまだ可能性を感じさせる走りだった。若駒の頃から、高い性能を示す一方で気性面での難しさを暴露して出世が遅れたが、この馬を御すにはこの鞍上しかないと思えるパートナーとともに、課題をひとつずつクリアしてきたことを考えると、今日のメンバーなら与しやすしではないだろうか。

中山ではセントライト記念での凡走があるものの、２歳暮れの葉牡丹賞では同じ距離のホープフルＳを上回る時計と内容で圧勝し、皐月賞候補に祭り上げられたほどであり、今のこの馬にとって能力を削がれる舞台ではないはずだ。頭あって着なし、の戦績からも、３連単１着固定の馬券も含めた勝負とした。