ここで再びタイトルを

G１の大舞台では、さすがに荷が重い印象が否めないオーヴェルニュ。

だが、重賞であれば十分に戦えるだけの力があるのは３走前のシリウスSで示したばかり。トップハンデ５８キロを背負いながらも、差し・追い込み馬が上位を占める中で粘り強さを見せて３着好走。先着を許したジュンライトボルトとハピはその後のチャンピオンズCで１着・３着といずれも好走。オーヴェルニュ自身も一線級を相手に０秒７差と健闘。シリウスSではジュンライトボルトと０秒４差、且つ「状態面が本物ではない」とレース後の団野騎手がコメントを述べており、その中での結果なのだから高く評価をされてしかるべき。

直前の調教は単走で追われているが、これもシリウスSの直前の動きと比較してみても、反応の良さや動きの機敏さなどは確実に今回の方が良く見せている。ハンデ戦の５８キロから別定戦の５７キロ、上がり馬や重賞好走歴がある馬が少なくなっている今回のメンバー構成なら、十分勝ち負けになっていい。

２１年の平安Sから勝ち星を挙げられていないが、７歳となった今でも衰えはなく健在であると示す時だ。