大物の予感

通常の京都で行なわれる年は、２ヶ月後の高松宮記念も意識できる馬がそう多くは出走してこないのだが、今年はそういう馬たちが揃った感を受ける。実際に同じ状況だった昨年も、３着だったナランフレグが高松宮記念を制したのだから、同じ舞台での試走という意味でも興味深い。

◎はマッドクール。

特にスプリント戦で重視したいのは条件戦を勝った時のインパクト。もちろんコースや馬場状態などの条件が揃った上での快勝、というパターンもあるのだが、これは大物、と思った勝ち方をする馬は、その通りの出世をするケースが多い。この馬も昨夏の小倉で１勝クラスを勝ち上がった時の予感通りに出世して、前走なども少なくとも同じ舞台なら重賞級と言える勝ちっぷりだった。当然、重賞のここで結果を出してもらいたいが、今年のメンバーを考えると、ここで結果を出せば高松宮記念でも、というレベル。トウシンマカオもウインマーベルも、ナムラクレアやキルロードだって◎を打っておかしくない馬だが、それ以上の魅力を感じた次第だ。