ここでも通用して不思議はない

近２年同様に例年とは舞台が違うとはいえ、別定戦のＧIIにしては波乱度の高い重賞だ。今年もまた、ドバイ前の叩き台となるドウデュースや、関西圏では借りてきた猫の如しのエフフォーリアが押し出されて人気となるメンバー構成なら、何が起きても不思議はない。そして、その波乱の主役を演じるのは、◎インプレスだ。

ここまで２着を大きくちぎって、という勝利はない馬だが、ここ２戦の連勝はともに強烈な決め手を発揮してのもの。特に前走は、前半１０００ｍ６４秒２の超スローでレースの上がりも３３秒７という速さだったにもかかわらず、４角シンガリから直線だけで前を一掃した形であり、着差以上の力の違いを示す一戦だった。今回の２２００ｍは内回りとなるが、先行タイプが揃った上に有力勢の仕掛けも早くなることを考えれば、展開面でのアシストも十分にあると見た。