こんな日が来るとは

まさかこんな日が来るとは思わなかった。

長く世界最高峰のレースとして君臨してきたドバイワールドカップで、出走１５頭中８頭までを日本馬が占めるとは。世界的にレース事情の変化が目まぐるしい昨今とはいえ、これだけの布陣が遠征し、しかもそのほとんどが贔屓目なしに上位争いできる馬たちなら、仮に欧米の強豪が揃っていたとしても、勝機十分と見るべきで、あとはどの日本馬が勝つかだけだ。

サウジＣで世界をアッと言わせたパンサラッサが、主役級ということになるが、そこまでマークされてはいなかった前走とは事情が違うだろう。２着に甘んじたカントリーグラマーはもちろんのこと、他の日本勢も、そう楽に逃がすわけにはいかないはずだ。加えて１ハロンの距離延長を考えると、たとえマイペースで逃げたとしても勝ち切ることは難しいのではないだろうか。

◎はウシュバテソーロとした。国内でも難しい日本勢の能力比較だが、まして馬場も違う舞台での比較は意味がなく、ここはやはりパンサラッサを巡っての展開を考えて、差せるこの馬に期待した次第だ。

思えば、昨年の今頃は芝の３勝クラスで頭打ちとなっていた馬。そこからダートに転じてＧI馬にまで昇り詰めただけでも凄いことだが、ドバイの地で日の丸を背負って輝く日が来るとは。

まさかこんな日が来るとは思わなかった。