連勝狙える！

◎ゴールドバランサーは7戦目にして初挑戦となったダートが衝撃の勝ち方でした。1000メートル通過が64秒7とスローだったので走破時計は平凡ですが、ラスト2ハロンは12.2-12.4。最後は完全に流して失速幅が0.2秒しかないので本気で追っていれば11秒台の加速ラップになっていたはずです。持ち時計が1位のミトノオーとは2秒1の差がありますが、上がりでは2秒上回っています。速い流れでどこまで脚を使えるかは未知数ですが、回転が速くて弾むようなフットワークからダートならかなりの出世が見込める馬だと思います。

父ゴールドアクターは2022年に産駒がデビュー（登録46頭）した新種牡馬です。先週が終了した時点で出走頭数25頭に対して芝2勝、ダート2勝となっています。適性に関してはっきりしたことは言えませんが、父スクリーンヒーローが芝（2714戦205勝）、ダート（1693戦135勝）、同じ父をもつモーリスが芝（1625戦186勝）、ダート（700戦68勝）というデータからダートで走る馬が出ても不思議ではありません。

母ゴールドグローリーの現役時はダートの1700メートルで1勝しただけの平凡な成績でしたが、繁殖牝馬としては優秀です。2018年生まれのゴールドハイアー（父ヘニーヒューズ、栗東・大久保龍厩舎、牡5歳）は14戦してダートの中距離で4勝、現役のオープン馬です。2019年生まれのゴールドエクリプス（父ドゥラメンテ、栗東・大久保龍厩舎、牝4歳）は4戦して芝の1800メートルで2勝と底を見せていません。日曜9Rの四国新聞杯に出走を予定していますが、ここでも有力の一頭です。

〇ミトノオーの前走の時計１分53秒３は1週前のウィルソンテソーロが勝った招福S（3勝クラス）に出走していても5着に相当する好時計でした。2走前がスムーズさを欠くレースで崩れているので気性的な脆さを抱えている可能性はありますが、雨が残る馬場は歓迎でマイペースの逃げに持ち込めれば粘り込みは十分にあります。

▲カレンアルカンタラは阪神と中京のコースの違いはあっても勝ち時計で1秒、上がりを0.9秒縮めてはっきりと成長の跡を見せました。同じ週の古馬との比較では2勝クラス（キングスフィリアが勝った平場1分54秒4、上がり37秒4、ジローが勝った濃尾特別1分54秒0、上がり39秒0）に匹敵するので3歳同士ならオープンでも通用しそうです。

注 ヒーローコールは地方在籍馬ですが、南関東の重賞を2勝しているのと全日本2歳優駿ではヒヤシンスSを勝ったペリエールと0.7秒差。走ってみないとどこまで強いのかはわからないですが、ホッコータルマエ産駒なのでダート1800メートルと雨馬場の方がパフォーマンスをあげてきそうです。

以下、前走が出遅れながら直線だけで楽に差し切ったベンダバリラビア、2走続けて上がり最速をマークしているアイファーテイオー、近5走中3回が上がり最速のオーロイプラータ、中山コースで2戦2勝のモンドプリューム、父ダノンレジェンドと見た目が似ているモックモックまでを押えます。