前走からの上積みを大きく期待できる

◎ヴェントヴォーチェの前走はそれまでの休み明けと比べても乗り込み量が少なく、中間の坂路での最速タイムは最終追いの４Ｆ53秒６と平凡な内容。完全に先を見据えた仕上げと判断し、中山巧者であると言っても評価を下げるべきと考えていたが、レースでは中団から外を回って徐々に進出し、正攻法で勝ちに行って２着に２馬身差の楽勝。昨年の春雷Ｓをこの馬が勝った時にマークした１分06秒８、前走のオーシャンＳともに同じ舞台で行われたスプリンターＳを上回る好タイムで勝利している。

その前走から今回は中２週ながら最終追いでは併走馬を約２秒追走して４Ｆ52秒９を楽々とマークと調教の負荷も上げてきている。実際に叩き２戦で３戦３勝と使って調子を上げるタイプだけに大きく上積みを期待できるだろう。２走前のスプリンターズＳはスムーズ差を欠いて力を出し切れなかったが、そのスピードはＧ１を争えるレベルにまで十分に達している。６才馬で前走を楽勝してもそこまで人気にはならないと考えられるここが馬券的にも狙い目だ。