待望のタイトル奪取へ

過去G１に６戦挑み、最高着順は４着ともう一歩手が届かないメイケイエール。

テンションが上がりやすく当日の落ち着きの課題がついてまわるタイプだが、能力通りに走れた時のパフォーマンスの高さはこれまでの戦績が示す通り。昨年のスプリンターズSは１４着と大敗を喫したが、セントウルSから中２週での競馬が影響したか終始手応えが悪く力を発揮できなかった感が強い。香港スプリントもスタートで行き脚がつかず促したところでガチッとスイッチが入り一気に前へ。勝ち馬から０秒３差であり、ゴール板前に盛返す脚を見せていただけに、スムーズな立ち回りができていたら結果が違っていたのではないかと思わせる内容だった。

特に個人的に気に入った点が、今週の最終追い切りだ。これまでは気持ちが先行して抑え込むような走りを見られることが多かった印象だが、直前の追い切りでは気合いの乗りと折り合い面のバランスがうまく合わさったような走りで、非常に良い気配に映った。当日のテンションや返し馬でのスイッチが入る可能性は決してゼロではないが、前哨戦を使わずにフレッシュな状態で臨めることは精神面を考慮すればむしろ好感と言える。

念願のタイトル奪取へ、平常心で臨みたい。