愛弟子に期待

2020年デビューの新人騎手は東西合わせても４人。関西に限れば泉谷楓真騎手、ただ一人という状況。減量騎手を積極的に起用する栗東で、当初からある程度の数の騎乗依頼もあり、新人の中では最多の19勝を挙げている。決して悪い成績とは思えないが、師である本田調教師はかなり厳しい評価だ。「他に新人がいない中、けっこういい馬を乗せてもらえていたと思う。その中でもっと技術を磨いて、上を目指さないと」と、常に辛口。

　その一方で、師匠としても管理馬の有力馬をかなり乗せてバックアップしている。「ウチは個人オーナーが多いから、理解してもらって乗せているけど、それでも何回も失敗していれば、当然乗せられなくなるんだよ。一つ一つのレースでシビアに結果を出していかないと、だんだん騎乗依頼が減ってくる」と。弟子を育てることと、厩舎経営の両立というのは、なかなかに難しい課題らしい。
　そんな中で、中京土曜７Rリーブルミノルを泉谷騎手で出走させる。「前回はバテた先行馬の後ろにハマって、動けなかった。ま、あの結果は仕方ないけど、3着3着と来てたところで、大きな着順（11着）になったからね。ローカルのメンバーだし、３キロ減も効くと思う。オーナーを説得して、乗せてもらうんだから、何とか結果出して欲しいよね」と、師匠の本音をポロリ。メンバー的にチャンスはありそうで、愛弟子、泉谷騎手の奮起に期待したい。