人気の盲点

逃げの手を打つであろうグラニットが外目の枠に入り、さらに外には行きたがりのタッチウッド。この並びから緩い流れになることは想像しにくい。ここでは速い流れに耐えうる馬、速い流れでも良い決め手を繰り出せそうな馬を中心に考えたい。

本命はホウオウビスケッツ。

今年の前哨戦はスローペースからの瞬発力勝負が多かったが、唯一スプリングＳだけは厳しい流れの一戦となった。そこで強さを見せたのがホウオウビスケッツ。

まずまずのスタートを切った同馬は、ポジションを取るために脚を使って３番手へ。そこから重馬場にしては速い11秒台のラップが続き、先行勢には厳しい流れとなった。並の馬であれば４角付近で手応えが怪しくなり、上位争いから脱落していくのだろうが、この馬はそこから加速し、渋太く伸びて２着を確保してみせた。そこでは速い流れと雨馬場への適性、確かな地力を示していた。

そのようなレースの後となれば、状態面が気になるところだが、中間は強目に追えており、仕上がりは前走以上のようにもみえる。

他馬との力関係は明確ではないが、今年の皐月賞の条件に合っていることは間違いなく、人気の盲点にもなっていそうなので、狙ってみる価値は十分。

他にはスプリングＳで同馬を破ったベラジオオペラ、前哨戦の中でもハイレベルだったと思われる共同通信杯の１、２着馬をマーク。

混戦模様なので、馬券は上位に評価した４頭のワイドと、あわよくば好配当を期待して３連単も買っておきたい。