“これは強い”と思えた感覚を最優先に

重賞が行なわれるたびに新たな馬が勝ち名乗りをあげる、という状況となっている群雄割拠の３歳牡馬クラシック戦線だが、一応の主幹路線と見てとれるのは、やはりホープフルＳ→共同通信杯→弥生賞、という経路だろうか。そしてその結果をふまえると、ファントムシーフとタスティエーラには一目置くべきで、能力的にベースラインとなりそうなのがトップナイフといったところ。

と、大体このあたりまでは推察できるものの、考えの着地点としては“ならばやはり例年よりも多くの馬にチャンスがあるのでは”というところになってしまう。このような時は、格や実績よりも“これは強い”と思えた感覚を最優先したい。

◎シャザーンの前走すみれＳは、まさにそれだった。上がり３ハロン３３秒１は、直線がフラットなコースでのものを除けば、今回のメンバーでは最速の数字。スローペースだったことや、メンバーレベルなどを考慮したとしても、“強い”の感覚が薄れることはない。