ＮＺＴ組重視でも◎はコレ

本来であれば同じ距離のＧIである朝日杯ＦＳを予想のベースとしなければならない一戦。そこを無敗で制して２歳チャンピオンとなったドルチェモアが、今年の始動戦として選んだのがニュージーランドＴだったが、前半に力んでしまったところはあったものの、残り１ハロンで完全に失速して７着に沈んでしまった。もちろん、本番のここで立ち直ってくるというケースも考えておくべきだが、朝日杯で差のない２着だったダノンタッチダウンも皐月賞でシンガリ負けを喫したことを考えると、勢力図自体が２歳暮れの時点とは全く違ったものになっている可能性も高い。

いずれにせよ、今回の予想のベースとなるのは他のステップレースよりもメンバーレベルが高かったと思えるニュージーランドＴであり、勝ったエエヤンには当然一目置かざるを得ないが、狙ってみたいのは４着止まりだったモリアーナの方だ。

２走前のクイーンＣでは、桜花賞でも４・５着だった上位２頭とタイム差なしに駆けて能力を示しただけでなく、タメで終いを生かす競馬ができたという点で、新たな引き出しを開けたもの。ニュージーランドＴでは、けっして理想の競馬ができなかったにもかかわらず崩れなかったことを考えれば、東京に替わっての逆転も十分あるとみた。