常識を覆す

今年の皐月賞は勝ち馬の末脚や上位馬の強さが際立って見えたが、重馬場であることを考慮しても、時計面などは特に評価できるものではなかった。個人的にはまだこの世代のレベルには疑問符が残る。おまけにレースはハイペースの消耗戦にもなっており、各馬のコンディションもなかなか万全とはいかないだろう。

例年に比べて絶対的とは言えない皐月賞組。今年は別路線組にもチャンスがありそうだ。

本命はスキルヴィング。

前走の青葉賞は終始馬場の外目を回りながら、直線を向いてからは楽な手応えで進出。残り１ハロンを過ぎてから２着馬を交わすために２発ほど鞭が入ったが、そこで軽く力を入れた程度で難なく勝ち切ってしまった。それが余裕のある仕上げでのものだから能力は相当高い。

走破時計もオーソリティ、アドミラブルに次ぐ好タイムで、ダービーで３着に好走した後者と比較しても、ローテーション・余力・枠順の点では同馬が優位と言える。

皐月賞組は恐るるに足りず。これまでの青葉賞の勝ち馬ともひと味違う。常識を覆す条件は整っている。