相当な能力の持ち主

穴の大勝負として◎アティードを狙ってみたい。

南関東から４歳の春に中央入りして着実にステップアップしてきた馬だが、この馬は凄いと思わせたのが、昨年９月の３勝クラス初風Ｓだった。スタートで後手を踏んで後方からの競馬となったが、直線で一気に突き抜けて、なおかつ２着に３馬身もの水を開けての勝利。下級条件ならまだしも、高額条件戦でこれだけの勝ちっぷりはそうそうお目にはかかれない。直後のオープン特別はスタート直後に落馬した参考外の一戦だったが、期待していた重賞のカペラＳでは、初風Ｓと全く同じ競馬で勝負にならず、やはりオープンでは壁があるのかと思った。

ところが、年明けのジャニュアリーＳでは、スタートこそいつも通りの悪さだったが、積極的に好位で運んで前を捉えた今までにない競馬。下げかけた評価を再び上げる内容だった。そして前走は古巣の大井の交流重賞で人気も集めていたが、そもそも中央入りする前の大井での戦績が11戦３勝だった馬であり、明らかに地方の深いダートが合う馬ではなかったと見るべきだ。仕切り直しとなる今回だが、たとえスタートで後手を踏んだ（４走前のように落ちてしまってはいけないが）としても、２走前のように華麗に立ち回ったとしても、いずれにせよオープン特別なら恥ずかしい競馬になることはないだろう。